赤羽雄二さんが提唱するアクティブリスニングを1か月ほど実践して、我が家に起こった変化をシェアします。
長男(小4男子)が、「命」や「生き方」を語りだした
「最近、人ってなんで生まれてきたのかな?死んだらどうなるのかな?とか考えているんだよね」
「僕は、死んで体はなくなっても命は続いていて、ほかの生き物として生まれ変わってくると思ってる。ほら、輪廻転生ってやつ。もしも、もしもの話だよ。お母さんが死んでしまったり、僕が死ぬようなことがあったとしても、命はなくならないと思うと悲しくないよね」
「1400兆分の1の確率で生まれてきたってすごいよね。僕は楽しみながら生きていけたらいいなと思ってるんだ」
「僕の好きなことって、生き物を捕まえたり、魚釣りしたり、キャンプしたり、体を動かすことなんだよね。あとゲームも好きか。そういうことが将来できるといいよね」「僕が、楽しみながら過ごせていたら、周りの人も、幸せだったりするのかな?」
「最近、そんなことを頭の中でぐるぐる考えているんだ」
「これが、今日僕がお母さんに話したかったこと」
→「え~、あなたそんなこと考えるの??」(口には出さないけど)って驚きととも、こんなことを素直に話をしてくれる息子からプライスレスなプレゼントをもらった気分で、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
仕込み①:聞きださない、興味を持ちすぎない
この話をし出す前に長男は、「家族で今度、遊びに行こうか!」と話題に上がっていた場所について、自分で調べたことや考えたことについて話をしていました。
→長男が「話があるんだ!」というから、「何事か?」と思ってドキドキしながら聞いていたのに、普段よくしているような話をしはじめたので、「なぜ、わざわざ話したいことがあるなんて言ったのかな?」と思いながらも、聞き出したり、興味を持ちすぎずたりしないように、ひたすらアクティブリスニング。そうしたら、冒頭の話が彼の口から繰り出されたのです。
仕込み②:自分のための時間がある=クオリティタイム
長男が「話があるんだ!」と言い出したのは、ワンオペ育児中の平日夜8時。私は下の子二人(小1男子と年少女子)との入浴中。お風呂のドアをあけた長男に「お風呂あがったら話したいことがあるから聞いて」と声をかけられました。
そんな時間にワンオペで家庭を回している中、ゆっくり子供の話なんて聞けない・・・ということにならないように、「クオリティタイム(※)」を子供1人1日1回5~20分程度をとるようにしています。
(※)家族の共通言語になると、4歳の子も「クオリティタイム取って」と頼んできます。親から無理やり「クオリティタイムしよう」ということはしません。
そのため、入浴後は、長男の「クオリティタイム」ということで、下の子二人は別部屋で遊んでくれて自然と協力してくれました。
仕込み③:子供たちの話は常にアクティブリスニング
普段の長男は、思春期に差し掛かった少年あるあるで、親に「うるせーなー」とか言っちゃうような子です。
以前は「うるせーなー」と言われて腹を立てていましたが、アクティブリスニングするようになって、自分が子供の立場だったら、「うるせーなー」って言いたくなる気持ちがわかるようになりました。
そう、「うるせーなー」と言う子供をきちんとしつけて、こんなことを言わせないようにしないと!という力むのではなく、そう言わせていた私の行動をまずは、顧みる必要があったんです。
家庭で長男が話すことは、「クラス担任の悪口」「習い事が面倒」であったり、「そんなことがあったんかい!」と突っ込みたくなったり、耳を塞ぎたくなることもしばしば聞かされます。(というか、「話しをしてくれます)が正しいのかなw)
今までの私は、話を聞きながら「そんなこと言うもんじゃない!」「もっとこうしたらいいのではないか?」「○○だから注意されるんでしょ!」「あなたがやりたいといって始めた習い事でしょ、嫌ならやめなさい!」とか、私が子供にとって良かれと思うことを言っていました。
そう、「聞いている」のではなく、「言っていた」んです。
そこから足を洗い、息をするように常に子供たちの話をアクティブリスニングして、「そうなんだね」と聞き続けることを習慣にして気付いたことは、子供は「どうすべきか」ということを親に言われなくてもわかっているということ。
わかっているけど、イライラや嫌な気持ちが消しきれない。
その心のもやもやを、ただちゃんと聞けさえすれば、親がガミガミ言わなくても、自分で取るべき行動を選んでいける力を子供は持っている。
私の子供に対するあり方の変化によって、長男が「命」や「生き方」の話を素直に聞かせてくれたように感じます。
真剣にアクティブリスニングを実践して変化したこと
■私のイライラが激減!
アクティブリスニングをすると自然と子供の立場に立って考えられることが増えて、余計な一言を発したり、親の期待や思いを子供に押し付ける悪い癖が直ってきました。
自分の悪い癖が直ってくると、子供の言動にイライラするというより、私も子供だったらそうするな・・・と思えるようになり、子供たちに私の正論を振りかざすことが少なくなってきました(まだしちゃうこともあるけど)。
これまで子育ての不安や責任感から、良かれと思ってやっていた過保護・過干渉が激減して、子供へのイライラが減り、親がイライラしていないと子供もイライラしないという好循環が回りだしました。
とは言え、まだまだ子供に対してイライラしたり、怒ったりすることもあるので、私自身の「○○すべき」とか、「普通は○○」とか、「他の子は○○」といったものをどんどん手放していけるように日々精進中です。
一人では身につかない習慣も仲間がいれば、楽しく継続できます。私は、クラブハウスで毎朝5時30分から開催されている「親子のクオリティタイム」のルームを活用して実践中です。
■子供同士もちゃんと話を聞けるようになる
自分の話をちゃんと聞いてもらえる時間があると、安心して子供同士もちゃんと話も聞けるようになってきました。とは言っても、子供一人ひとりが満たされていないと、母親の取り合いは勃発しますし、小競り合いもはじまりますので、そういったときこそ、アクティブリスニング&クオリティタイム。
子育てで困ったときにはどうしたらいいか?という処方箋を親自身が持っているというのも、家庭を安心・安全な場にするためには大切なことだと思います。
■子供がこんなこと・あんなことの話を聞かせてくれる
いいこと、悪いこと、嬉しかったこと、困ったこと、悲しかったこと。あっという間に大きくなって巣立っていくであろう子供たち。
今は、その子供たちに「お母さん」「お母さん」と言って必要とされている。子供の成長の速さを実感するたびに、「子供との時間を味わい尽くしたい」、「子供の成長を見逃したくない」という思いが強まっています。
日々の雑多なことに流されて、人生の大切なことを手放してしまわないために、「親子のクオリティタイム」をとれるように、私自身日々、時間を捻出できるように工夫しています。
こんな好循環を生み出すアクティブリスニング&クオリティタイムはやめられません。
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